ヨガでレッツ!ジョイスポ旅!初心者も安心!プライベートレッスンで沖縄流デトックス
旅先だからこそ挑戦したい、リゾートヨガのすすめ
今や、女性にとどまらず男性にも愛好家が増えているヨガ。姿勢矯正や精神統一だけでなく、リラックスとリフレッシュの2つの効果を得られることから、スポーツ初心者でもトライしやすいことも人気の理由かもしれません。マット一枚あればどこでもできるのがヨガのメリットの1つということで、今回は沖縄の自然とともに楽しめるヨガを、心と体をリセットする「デトックス旅」としてご紹介します。
南国沖縄の自然の中で、リラックス&リフレッシュ
沖縄でヨガをするなら、せっかくだから南国の自然を満喫したい!と、一般社団法人沖縄ヨガ協会認定スクールである「ヨーガ シャンティ」に、プライベートレッスンを依頼。「那覇市内で、海を見ながらヨガをやりたい!」というふたりのリクエストに応じて、マリンスポーツスポットとしても人気があり、駐車場も完備された波の上うみそら公園でパークヨガを行うことに。マリンブルーの海と高く澄み切った青空を眺めながら、レッスンのスタートです!
ヨガにはさまざまな種類がありますが、今回ふたりが体験するのはハタヨガです。インドの伝統的なヨガの流派であるハタヨガは呼吸法を大切にするため、呼吸のリズムを安定させる瞑想から始まります。インストラクターのMiki先生によるレクチャーの下、目をつぶって自然の気の流れと呼吸を感じながら、心と体を整えていきます。
続いて呼吸を安定させながら前屈やねじりなどで体の各部位を伸ばしていきます。「ぞうきんを絞るようにウエストをねじって」「鎖骨から腕をのばすように」と初心者でもわかりやすい表現を加えながら、レッスンが進んでいきます。Miki先生によると、長座位(上半身を起こし、両足をのばした状態)で体の柔軟性がわかるので、その人のレベルに合わせてレッスンを行うとのこと。また、レッスン中でも質問があれば先生が実演と共に答えてくれることもプライベートレッスンならではの強みです。
ヨガの基本的な立ちポーズであり、『一日の始まりに、太陽に挨拶し、自然の恵みに感謝する』という意味を持つ”太陽礼拝”では、大地に足を吸い付かせるようイメージしながら立つことから始まります。そうすることでしっかりと大地をふみしめることができ、まっすぐ立つことができるとのこと。ポーズ中は先生がチェックをしながら姿勢の矯正をしてくれます。
片足で立つ”木のポーズ”はヨガ経験者でも難しいポーズの一つ。呼吸を意識し、心を”無”にしながらポーズに集中します。体幹が重要となるため、ふたりともポーズを保つことに苦労しているよう。でも、先生のようにうまくできなくても、自分が心地よいと思う体勢をとることが大切とのこと。自分なりのペースとレベルでヨガを楽しみましょう。
「決められたポーズを取ることより、呼吸を整えながら体を動かすことを意識してくださいね」と話す、Miki先生。
ヨガのポーズはインナーマッスルに効くとも言われており、体の不調が解消されることもヨガが人気の理由かもしれません。
最後は、ヨガマットの上に横になって”安らぎのポーズ”でリラックス。手足を伸ばして大の字になりながら、大地のぬくもり、波の音や木々を風が吹き抜ける音など自然の息吹を感じながら、レッスンで疲れた体をいたわり、心の開放感を味わいます。ふたりも穏やかな表情で、レッスンをやりきった満足感と自然と一体になった心地よさを堪能しているようです。
「自分の呼吸が体の中を巡っている感覚を味わえて、心もスッキリ!」
「先生の声も素敵だったね!外でヨガをするってこんなに気持ちいいんだ」
初めてのヨガレッスンは、ふたりにとって有意義なデトックスタイムだったようです。
空と海の青のコントラストが美しい自然の中でヨガを楽しむことができることはもちろん、冬季でも外でヨガができるのも沖縄ならではの魅力。自分のペースで深く心地よい呼吸を重ねながら、自然に感謝するヨガのスピリッツを全身で感じてください。
趣のある赤瓦の工房で、沖縄の伝統工芸にふれる
ヨガレッスンで体も心もリセットされたふたりが向かったのは、300年もの歴史を持つ壺屋焼のふるさと那覇市の壺屋やちむん通り。最近はおしゃれなやちむん(焼きもの)ショップやカフェも増えており、若者にも人気のエリアです。
以前から興味があったやちむん体験をしてみたいと、沖縄の原風景が残る路地に工房を構える「育陶園」にやってきました。ロクロや手びねりなどさまざまな体験メニューの中、お母さんは絵付け体験を、娘さんは立シーサー作りに挑戦。どちらも初めての方やファミリー、お子様に人気のメニューです。
最初に指導員の津波さんより作業の流れとルール(絵付け体験では色別で筆を使い分けること。シーサーづくりでは尖ったものや繊細なパーツはつけないこと)のレクチャーを受け、体験スタートです。
絵付け体験は、まず始めに素焼きされたお皿に鉛筆でデザインの下書きを描きます。デザイン案に悩んだ結果、デザインサンプル集にあったハイビスカスの絵を選びました。「沖縄っぽくていいかな。毎日使う時に笑顔になりそう」とお母さんと娘さんの意見が一致。下書きを終えたら、ルリ(緑)・コバルト(青)・アメ(茶)の3色を使って色付けを行なっていきます。
シーサーづくりは、津波さんの説明を受けながら一つずつ工程を進めていきます。赤土の塊をこねながら作るさまはまるで工作のよう。顔のパーツをつけて行くとシーサーらしさが出てきました。娘さんが作ったシーサーはキュートな仕上がりに。
「絵付けも、シーサーも基本を守ってもらえたら存分に自由に作っていただけます。工程はシンプルですが、その人の人柄が表れます。特にシーサーは作った本人に似るそうですよ」と津波さん。
それぞれ出来上がった作品は職人によって焼き上げられ、1ヶ月〜2ヶ月半後に仕上がり。郵送または来店にてお渡しとなります。
やちむん体験は年齢問わずみんなが楽しめることがポイント。沖縄でのスポーツアクティビティの後に取り入れてみてはいかがでしょうか。
母娘ふたり旅にはショッピングも欠かせません。体験教室を受けた窯元の店舗「育陶園」には、壺屋焼の伝統技法を生かした食器や酒器が並びます。また、壺屋から徒歩圏内の牧志公設市場(現在は仮店舗にて営業中。2022年再整備営業開始予定)周辺や、観光客や地元客で賑わう国際通りには土産店や沖縄雑貨、飲食店が軒を連ねているので、家族や友人、自分へのお土産購入におすすめです。
旅の終わりを華やかに演出する、自然からの贈り物
旅の締めくくりは、リゾート感満載!夕景と食事が楽しめるサンセットディナークルーズへ。乗船時には船長自ら出迎えてくれるおもてなしも嬉しい限り。クルーズ船は2階がレストランフロア、3階がオープンデッキになり、期間限定でバーベキューも楽しめます。レストランフロアは、窓から海を眺められるカップル席とゆったりとしたソファ席で構成され、趣のある雰囲気を醸し出しています。船が静かに動き出し、ディナークルーズの旅へ出発!
オープンデッキに出ると心地よい風を全身で感じられ、心が開放感で満たされていきます。那覇港を出るとそこに広がるのはパノラマの水平線!海をきらめかせながら太陽が沈んでいく光景は、まるで映画のワンシーンのよう。
レストランフロアに戻り、夕日とともに乾杯を。「ふたりで乾杯って初めて?」などと笑いあっていると、サンセットディナークルーズのもう一つの主役である料理が運ばれてきました。オードブルから始まり、サラダ、スープ、メイン料理にデザートと本格的なディナーが楽しめます。四季折々の食材を繊細な美味しさへ仕立て上げたメニューに、ふたりとも自然と笑顔になり、会話も弾みます。
サンセットディナークルーズは、誕生日や結婚記念などアニバーサリーを迎える方の利用も多く、この日も生演奏のステージではバースデーソングをみんなで歌いながら祝福する一幕も。船内が一体となった雰囲気に、ふたりとも自分のことのように喜んでいました。
「夏季は沈む瞬間まで力強い太陽を、冬期は空をやさしく包み込むような太陽を堪能できます。季節によって異なる自然の表情を楽しんでほしいです。」と、スタッフの星さん。
南国沖縄からの贈り物のような優雅な時間は、日常の喧騒を忘れさせ、自然に癒されながら明日からの元気をもらえる、ふたりにとって忘れられないデトックス旅になったようです。
Miki(ヨーガ・シャンティ ヨガインストラクター)
2020年ヨガインストラクター講座修了。ハタヨガを得意とし、沖縄観光の魅力を国外へ発信する事業に携わっていた前職の経験を生かしながら、沖縄でヨガをする魅力をヨーガ・シャンティ広報担当としてホームページ等にて発信している。一般社団法人沖縄ヨガ協会認定、ヨガインストラクターYSRT500認定、全米ヨガアライアンスRY200認定、ヨガ通訳対応可(日英)
「ヨガとはサンスクリット語で『つながり』を意味しています。心がふさぎこんでいると猫背になってしまうように、心と体はつながっており、ヨガで体をほぐすことで心もほぐれてきます。沖縄という素敵な自然に囲まれた場所や、旅行という非日常のシチュエーションで、ヨガが持つ効果もさらに期待できると感じています。」