サイクリングでレッツ!ジョイスポ旅!家族で楽しむサイクリング&アクティビティ!
サイクリストも注⽬!サイクルアイランドオキナワ
近年、通勤やレジャーなどでサイクリングを楽しむ方を見かけるようになり、サイクルツーリズムを推進する地域も増えてきています。沖縄は、1989年から開催されている『ツール・ド・おきなわ』(※2020年は一部中止・一部延期)をはじめとするサイクリングイベントが開催されたり、各地域に自転車専用道路やサイクリストが利用しやすい各施設などの受入体制も整ってきています。
また、沖縄では自動車やバスなど移動手段が限られているため、エコや小回りがきく観点からレンタサイクルも注目されています。海沿いの道路や離島をつなぐ大橋、古都の街並みなどサイクリング初心者でもトライしてみたい環境が多いのも沖縄サイクリングの魅力です。
サイクリングの前に、⾃転⾞操縦の基礎を学ぼう
初心者でもOK!サイクリングを基礎から楽しく学べる「ヤンバルサイクリングカレッジ」をご紹介!指導してくれるのは、2000年シドニーオリンピック日本代表の経歴を持つ校長の阿部良之さんです。
今回は、サイクリングに興味津々のご家族が体験。サイクリングについての心得や注意点のレクチャー後、ヘルメットを装着して自転車を選びます。身長に合わせてサドルを調整後、試乗を。サイクリングの特徴である前傾体勢を無理なく維持できることがポイントだそうです。
いろいろ試して、お父さんと息子さんはロードタイプ、お母さんはマウンテンタイプをチョイス。自転車を選んだ後は、敷地内で走行体験を。阿部校長によるデモンストレーション後、乗る、走る、曲がる、止まるを阿部校長の指導の下、実践します。特に大切なのは止まり方とのこと。前傾姿勢が特徴のサイクリングの止まり方は後輪のブレーキと後方への体重移動で負荷をかけます。普通の自転車のようにブレーキをかけると後輪が浮いてしまうそうです。
阿部校長によると、ブレーキの扱い方やハンドリングでその人のレベルがわかるので、それぞれに合わせながらレクチャーをしてくれるとのことです。
ほとんどの用具は無料貸し出しやレンタルサービスを行っていますが、スポーツウエアやサングラス、シューズ、ドリンクは各自で準備を。ウエアはサイクリング用でなくてもOK。ただし、ボトムはロング丈だとギアに引っかかりやすいため、ショート丈を着用してほしいとのことです。
自転車の整備や、さらなるサイクリングスキル(変速トレーニング、制動コントロール等)を学びたい場合は、リクエストに応じて指導内容の変更も可能なのでご相談をおすすめします。
家族で一列に並びながら、流れる景色を満喫!
先頭は、みんなの牽引役でもあり、自動車への注意を促したり落下物を知らせるなどの役目があるため、経験豊富でタイムも早い人が担当を。続いて脚力が弱い子ども、女性が続きます。
アップダウンが激しいコースは、ギアを上手に使いこなすことがポイント。下り坂はスピードが出やすくなるのでご注意を。自動車やバイク、歩行者などに気をつけながら、マナーを守って安全運転を心がけましょう。
慶佐次地区の濃緑のトンネルを抜け、視界が開けると見えてきたのは、一面に広がる平良湾の青い海!レンタカーやバスでは味わえない高揚感も楽しめます。
「わー、海だー!」
家族みんなが前を向いて同じ景色を楽しめるのもサイクリングの醍醐味です。
サイクリング中は運転に夢中になりがちですが、こまめな水分補給を忘れずに。事前に、道の駅や観光施設などコース中のスポットを休憩所として設定しましょう。
スクールでは海沿いや山道、林道などさまざまなモデルコースを提供しており、人気の古宇利島や辺土岬を折り返し地点としたロングコースもあります。そのほか、沖縄にはさまざまな表情を見せる景色が多く、風と一体になれる走りができるとサイクリストにも人気です。この機会にトライしてみてはいかがでしょうか。
ゴール後は、身も⼼も爽快感に包まれて。
走行にも慣れ、周りの風景を楽しめるようになってきた頃になると、ゴールはもう目の前。走行前は不安そうな表情の方も、コースを走りきった達成感でみんな笑顔に!
道中、お母さんを励ます息子さんや、二人を見守るお父さんが印象的でした。
今回は、国道331号線を北上し、「東村特産品加工直売所サンライズひがし」で折り返す約15キロコースを走行しました。木陰が多く、公園や観光施設など休憩しやすいスポットがあること、そして初心者や女性、子どもでも走行しやすい右左折がない直線道路がポイント。緩やかなカーブやアップダウンがあることも走行に弾みをつけてくれます。
サイクリングで汗を流した後は、施設内のガーデンでバーベキューを楽しむことができます。サイクリングを楽しんだ後にいただく、じっくり炭火で焼かれたお肉や野菜の味は格別!ツアーの感想と共に、楽しい思い出を分かち合いましょう。
スクールの受付は2名からホームページで受け付けているので、家族や友達と一緒に思い出作りとしてトライしてみてください。
アフターサイクルは、やんばるの⾃然に癒されて。
サイクリングを満喫した後は、ちょっと目線を変えたアクティビティにトライ!満潮時にしか楽しめないマングローブカヌーツアーは、手つかずの自然を生かしたエコツーリズムの先がけである東村ならではのアクティビティです。パドルの扱い方やカヌーの乗り方、注意事項などのレクチャーを受けた後は、ガイドさんに誘導されながら川上へ。みんなでパドルの動きを合わせながら進んでいくと、その先には幻想的なマングローブのアーチが!地元ガイドさんによるレクチャーを聞きながら、貴重な生物や植物を観察できます。シャコの巣や木を登る蟹など日常生活では見られない光景に驚きの連続です。沖縄でも”ヤンバル”と呼ばれる北部地域でしか出会えない自然の素晴らしさは、まさに百聞は一見にしかず!
虫の音と水を漕ぐ音、水面に近い高さで眺める亜熱帯の自然による”ヒーリングアクティビティ”で心身ともに癒されます。
阿部 良之(abenova 代表取締役・チームディレクター・メカニック)
1969年、⼤阪出⾝。1996年・97年・2001年にはヨーロッパプロチームに在籍。2000年シドニーオリンピック⽇本代表。⽇本選⼿権個⼈ロードおよび個⼈タイムトライアル、アジア選⼿権個⼈ロード、個⼈タイムトライアル優勝経験を持つ。
レジェンドレーサー阿部校⻑も太⿎判!
沖縄でサイクリングを楽しもう!
『子どもたちや女性にもサイクリングの魅力を伝えられる場を作りたいと考えていた時に、当校を運営するサイクリングショップのオーナーと出会い、2020年4月にサイクリングスクールを開校する運びとなりました。沖縄には実業団時代の合宿トレーニングで来ていたこともあり、自分の体験からもサイクリングスクールを開校する地にふさわしいと考えました。
沖縄サイクリングの魅力は、ドライバーが優しいこと。自転車との距離を保持してくれたり、減速してくれたりとドライバーの配慮が素晴らしいです。そして当校があるヤンバル地域をはじめ、交通量が少ないエリアが多いので、サイクリストも安心して走ることができます。気候も、一年を通して温暖でトレーニングにとても適しているので、実業団チームやアマチュアスポーツ選手の来沖も年々増えています。コロナ禍の影響でソロライドを楽しむ方も増えてきていますが、怪我や事故などのトラブルを考えると、ポタリング感覚でシティサイクリングを楽しむとか短距離コースにするなどの工夫をして欲しいですね。ただ、沖縄の都心部は交通量が多いので走行の際は十分に気をつけてください。
子どもの頃、自転車に乗れたらグンと行動範囲が広くなって、自分の世界が広がりましたよね。あの時のワクワク感を再び味わってもらいたいことが当校の一番の目的かも知れません。旅先でのサイクリングも、移動手段=アクティビティと考えると”一石二鳥”ですよね。時速15キロで流れる景色を眺めながら、印象的な風景との出会いを楽しんでください。』