金武町の住宅街にあるCafeがらまんじゃくは、豊かな緑に囲まれた赤瓦の古民家カフェ。庭では、時おり近所の猫がじゃれ合っている姿が。そんなのんびりとした雰囲気の中いただけるのは、昔ながらの沖縄料理。燦々と輝く陽の光を浴びて育ったゴーヤーや島ニンジン、沖縄ならではの葉野菜や薬草など、自然の恵みがいっぱい詰まった定食は、どれも素材そのものの味が濃く、生命力を感じる逸品。それもそのはず、使用されている野菜はすべて店主の山城さんが自らの目で選び仕入れてきたものだから。原種の沖縄野菜を求め、近所の商店や市場、友人の所に足しげく通っているのだとか。そうやって仕入れてきた野菜を、手間ひまかけて下ごしらえし、野菜などは皮を丸ごと使い調理する。栄養や旨味が丸ごと詰まった定食は、どれも滋味あふれる味わいだ。ひと口食べるたびに心と体が喜んでいるのが感じられる。

自分の体を作る食と丁寧に向き合い、いのちをいただく尊さを五感で味わう、かけがえのない時間を過ごして。

読谷からさらに北上し、手つかずの自然が多く残る東村へ。次第に緑が濃くなり、ヘゴなどの亜熱帯植物がちらほら姿を現しはじめる。慶佐次湾のヒルギ林を通り過ぎると見えてくるのは、乗馬体験ができるやんばるロハス。眼下に真っ青な有銘湾が広がり、周囲には緑が生い茂る絶好のロケーションが魅力。

敷地内に足を踏み入れると出迎えてくれるのは、優しい目をした馬達。サラブレッドのカイとカルメンの背中を借りて、心地いい揺れを感じながら散歩すること約30分。気づけば鬱蒼と茂る森の中。土や緑の匂いに乗り、亜熱帯植物の力強さが生き生きと伝わってくる。広大な森に抱かれ、馬と自然と自分とがつながっている、そんな感覚をきっと覚えるはず。