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ビギナーもプロも楽しめる久米島マラソンの魅力とは?

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FUN RUN!プロランナーに聞く、久米島マラソンの魅力

"FUNRUN(楽しく走ろう)"をテーマに開催されている久米島マラソンは、今年で第 31回目を迎えました。"小さな島の大きなイベント"久米島マラソンは、ビギナーからプロランナーまでが楽しめる内容になっているため県外参加者も多く、全国から注目されています。特徴は、フルマラソンの制限時間が7時間と比較的ゆるやかに設定されていることや、フルマラソン・ハーフマラソン・10km・5kmの4種目で行われること、各種目5歳刻みで3位まで表彰されること。

毎年ゲストランナーを迎える久米島マラソン。今大会は、元公務員ランナーで今年の4月にプロに転向したばかりの川内 優輝(かわうち ゆうき)選手と、全日本実業団対抗女子駅伝で3連覇を果たした奥様の侑子(ゆうこ)選手がゲストランナーとして出場しました。

@写真提供:久米島マラソン事務局

赤瓦の民家やエメラルドグリーンの海が広がる海岸線、さとうきび畑など久米島の絶景ポイントを感じながら走ることができるのも人気の理由です。高低差は20m以内と沖縄県内で行われる大会の中では比較的平坦なので、年配の方でも安心して参加することができます。実際に、今大会で5kmマラソンに88歳(トーカチ)の方が2名参加しました。(※トーカチ:旧暦8月8日に行われる八十八歳(米寿)のお祝い。)

川内選手がマラソンをはじめたのは小学1年生の時。ご両親にすすめられたことが きっかけだったそうです。中・高校では陸上部で記録を伸ばし、大学時代には箱根駅伝に出場。卒業後は埼玉県庁に一般行政職員として入庁し、フルタイムで勤務しながら"市民ランナー"として数多くの大会で名を馳せました。

「これまで公務員を続けながら国内・海外遠征をしてきましたが、仕事とマラソンとの両立が厳しくなってきて、年齢的にもきつく感じるようになっていました。でも、国内外もっといろんな大会に出場して経験を積んでいきたいとも思っていました。実は、5年以上自己ベストを更新できず伸び悩んでいました。ですから、その壁を越えたいという思いが強くなっていました。ちょうど公務員になって10年の節目で、公務員昇進試験を受ける時期でもありました。自分は出世したいのか、それともマラソン中心で生きていきたいのか、と考えた時に、自分が本当にやりたいことが明確になったんです。年齢的にも、自己ベストの壁を破るのであれば"今しかない"と思っていました」。

2019年4月にあいおいニッセイ同和損害保険株式会社との所属契約を結んだ川内選手は、日本各地のマラソン大会に出場し、大会後にはファンの方たちと交流を深めます。「市民ランナー時代には経験できなかったことなので、ありがたいです。大会主催者も地域の方たちも、参加するランナーも喜んでくれて、こちらも嬉しいです」と話されていました。今回が初の沖縄離島大会にて出場のマラソンでは、2位の選手に大きく差をつけ、1時間8分15秒でハーフマラソンをフィニッシュしました。

@写真提供:久米島マラソン事務局

「島の人たちの元気であたたかい応援が印象に残っています。おばぁが鍋のフタをシンバル代わりにして応援したり、給水所では子どもたちが『水でーす!コーラでーす!』と大きな声で精一杯水を渡してくれました。途中でハムストリング(太もも裏にある筋肉)がつってしまって『これはヤバイぞ』と思ったのですが、沿道の応援に勇気づけられました。会場に設置されている足水コーナーは普通の水ではなくて海洋深層水で『さすが久米島だなー』と思いました(笑)。飲食ブースには沖縄そばもあって、地域色が溢れてていいですね。30年以上の歴史を紡いできた大会だけあり、必要なものがしっかりと揃っていると感じました」

11月9日には与那国(よなぐに)島一周マラソン大会に招待選手として出場が決まっている川内ご夫婦。実は侑子さんは大の離島好き。「与那国島へは行ったことがあるんです。一度プライベートで走ってみたのですが、原風景が色濃く残っているところに感動して、いつか大会があれば出場してみたいと思っていたんです。3月までは実業団に所属していたので希望するレースに出られないことも多かったのですが、結婚して市民ランナーになった今、好きな大会に出場できるようになりました」と侑子さん。「最北端の稚内(わっかない)と最東端の根室(ねむろ)は走ったので、最西端の与那国も走らなければ!と思いました」と川内優輝選手は話します。

大会後は「ふれあいパーティー」で大盛り上がり!泡盛の飲み放題や、エイサー・フラダンスなどで島民が本島や県外・ 海外からのランナーを歓迎します。

県外参加者の中には、「アフターパーティーが楽しみで参加しています。久米島マラソンに出場したのは今回が12回目。この日を励みに頑張っているんです」という方もいらっしゃいました。県外からの"リピーター"が多い久米島マラソン。「1年に1度、マラソン大会の日にランナー仲間で久米島に集まるんです」と笑顔で語る姿も見えました。

川内選手とのジャンケン大会は、白熱した戦いが繰り広げられました。「ジャンケンは負けてしまいましたが、憧れの川内選手に会えて、たくさん勇気をもらいました」というランナーも。

そして最後はやっぱりカチャーシー。会場にいる全員がひとつになって踊ったり、歌ったり。この日は肌寒い1日でしたが、会場は熱気に包まれました。

ランナーへ綴る川内選手からのメッセージ

これまでフルマラソンに98回出場し、完走している川内選手は「100回、200回、300回と目指していきたいです。」と目を輝かせながらその思いを語ってくださいました。「マラソンを長く続けるには、怪我をしないことが最も大事です。"苦しい"とか"筋肉 痛"はすぐに治まりますが、怪我をして痛みがあると走れないですから。また、現在ランナーの方や、これからマラソンを始めようと思っている方もぜひ一度沖縄で走ってみてはいかがでしょうか。」と川内選手。

35度を超える猛暑日がほとんどなく、冬でも温暖な気候が続く沖縄は、1年を通してマラソン、サイクリング、その他アクティビティなど様々なイベントやスポーツ大会をするのに快適な環境です。皆様もそんな沖縄へ、足を運んでみませんか?

久米島マラソン
ホームページ:http://www.kumejima-marathon.com