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スポーツ家族旅 「大自然がコーチ!やんばるサバイバル」

大自然がコーチ!やんばるサバイバル

やんばる目指して出発~!

家族で沖縄を旅するなら海もいいけど山もいい。たとえば、本島北部の「やんばる」エリア。ここには手つかずの自然が残り、ネイチャースポーツを思う存分楽しむためのフィールドが広がっている。
亜熱帯の豊かな自然に触れながら、独特の歴史や文化を学ぶエコツアーも数多く実施されている。

今回の目的地は、国頭村にある自然体験施設「やんばる学びの森」。
「今日はジャングルの中を歩いて、カヌーにも乗るぞ!」
やんばるまでのドライブ中もワクワクドキドキ! お父さん、ボクよりハリキってるみたい。

「やんばる学びの森」にはさまざまなツアープログラムが用意されている。アスレチック感覚でおもいっきり体を動かしたいときは、1日かけて大自然を体感するガイドツアー「川と森まるごと探検隊」がおすすめ。午前中にトレッキング、ランチ休憩後カヌーや川遊びをするので体力的にも負担が少ない。

いざ、ジャングルの奥地へ!

案内してくれたのは、「やんばる学びの森」のインタープリター(自然解説員)、久高将洋さん。まずは自然散策路のトレッキングからスタート。

森の中は亜熱帯植物が生い茂り、夏には北部にしかいないオオシマゼミの鳴き声が響きわたる。

「樹木の60%はイタジイというブナ科の植物です。日当たりのよいところには竹が多く、場所によって植物の種類が違うのもやんばるの森の特徴です。ヤンバルクイナやノグチゲラなど固有の生き物も数多く生息しています」
久高さんの説明を聞きながら、渓流沿いを歩き、ときにはアップダウンの激しい道を突き進む。澄んだ川をのぞけば、ゲンゴローや水すまし、天然記念物のカエルも発見!

解説を聞きながら楽しむリアルな生き物観察は、大人も思わず夢中になってしまう。夏休みに家族で参加すれば子どもの自由研究にもぴったりだ。

全長約700mの自然散策路は、適度な起伏があり足腰が鍛えられる。途中、ジャングルの急斜面に高さ約10m、傾斜約45度のV字階段が現れ、アドベンチャー気分も最高潮に!

一見ハードにも思えるやんばるトレッキングだが、「癒し効果で体も軽くなりますよ」と久高さん。なるほど、どんなに汗をかいても疲れを感じないのは、木洩れ日やせせらぎ、森にこだまする鳥の声に包まれて気持ちがリラックスしているからなのだ。

約2時間のトレッキングのあとは、お待ちかねのランチタイム。「やんばる学びの森」のカフェラウンジでは、山々が連なる雄大な景色を眺めながら、日替わりランチや島野菜カレーが味わえる。

「あ~おなかすいた~!」
「たくさん食べて、後半戦も頑張ろう!」

冒険気分で爽快クルーズ

冒険気分で爽快クルーズおいしいランチで休憩したら、次は安波ダムから “沖縄の秘境”を目指すカヌーツアーへ!

シダが覆う広い湖面をカヌーでのんびり進み、川を上る。
「風が爽やかでとっても快適!パドル操作はエクササイズにもなるわね」

カヌー初心者のお母さんもゴキゲンだ。
しばらく進むと、岩場の向こうに豪快な滝が現れた。

轟音を響かせほとばしるその姿は圧巻!
「この滝は、雨降りの滝といって、安波ダム以外から近づくことはできません。ここに来れるのは、やんばる学びの森のツアーだけなんですよ」
久高さんの手にはいつのまにかゴーグルや網などの遊び道具が。
「川に入って生き物を観察してみましょう」

きれいな川の中には小さい魚がいっぱい!「水が冷たくて気持ちイイね!」「あ、お父さん、エビもいるよ!」「ほら、こっちにも!つかまえてごらん!」
日常ではなかなか味わえない体験に、家族全員大はしゃぎ。皆で力を合わせて楽しむアクティブなやんばる体験は、家族の絆も深めてくれそうだ。

やんばるエリアでは、ほかにも魅力的なガイドツアーがたくさん用意されている。マングローブ林でのカヌーや、川から海に出るシーカヤックなども体験できるので是非チャレンジしてみよう。

撮影協力:国頭村環境教育センター やんばる学びの森

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電話:0980-41-7979
HP:https://yanbaru-manabi.com/