デトックスで目指せ健康女子!
那覇市から車で約1時間。絶景の広がる海中道路が沖縄屈指のドライブコースとして人気の「うるま市」。今回は観光バスや車ではなくて、ランニングと自転車で巡ります。旅先で知らない道や町を走ってみると、車内から眺めるのとはひと味違った非日常の風景が見えてくるはずです。美しい島の自然を満喫できる、話題のマリンアクティビティもお楽しみに。さぁ、個性豊かな島の魅力を体感しながら汗を流す、素敵な旅のはじまりです。
07:00~09:00
朝日を浴びて、輝く海の上を走る絶景ランニング
いつでもどこでも気軽にできる代表的なスポーツといえばランニング。今回は沖縄本島の東、うるま市の勝連(かつれん)半島から平安座島(へんざじま)を結ぶ全長4.7キロメートルの海中道路を走ることにしました。途中のロードパークにはシャワー室やロッカーが完備されているので、活動の拠点としても便利。朝日を浴びながら健康的な一日がスタートです。
準備体操を念入りにして、いよいよ出発です。朝日を浴びて、自分のペースでゆっくり走ります。道路の両サイドには美しい海が広がる最高のロケーション。沖縄の海は同じ青でも、見る角度によって限りなく透明に近いブルーや、鮮やかな水色、濃い青であったりするので素敵です。潮風を肌で感じながら朝一番の新鮮な空気を吸っていると、ポジティブな気持ちになり体内時計もリセットされていく感じがします。海を眺めながらときどき休憩をとって水分補給も忘れずにしっかり行います。
朝の静けさの中、景色をひとり占めできてしまうのも贅沢です。30分ほど走ったところで折り返して、再びロードパークまで戻ってきたらゴール!走り切った後の達成感は日常ではなかなか味わえません。心地よい汗を流したら気持ちがすっきりしてリフレッシュできました。素敵な一日を送れそうな予感がします。
10:00~12:00
最高のロケーションで心と身体を解き放つ
スタンドアップパドルボード「SUP(サップ)」の新しい楽しみ方として注目のSUPヨガ。サーフボードよりも大きく安定したボードに乗って海の上でリラックスしながらヨガを行います。SUPヨガはハワイが発祥とされていて、ヨガ経験者はもちろん、未経験者もレベルを問わずに誰でも楽しめるアクティビティ。穏やかで遠浅の海は透明度が高くSUPヨガをするのに最適です。
「海の駅あやはし館」側にある海中道路ビーチでインストラクターさんと待ち合わせをしました。アメリカのヨガ認定や日本サップ協会認定の資格まで持っている方です。ボードは一式準備されているので手ぶらで来ても大丈夫。膝下くらいまで海に浸かるので、服装は少し濡れても動きやすく、速乾性のあるものがおすすめ。沖縄の紫外線は強いのでお天気に関係なく、帽子や日焼け止めを用意しておきましょう。
まずは陸上でSUPボードの扱い方や、安定して乗る方法など10分ほどレクチャーを受けます。ボードを海に浮かべてポイントまで漕いでら準備OK。あぐらの状態で瞑想するところからはじまります。波に揺られながら、ボードにあたる波の音に耳をかたむけて、自然との一体感を味わいます。沖縄の美しい自然が開放的な気持ちにさせてくれます。
慣れてきたらいよいよヨガのポーズにチャレンジ!ボードの下には透き通った海、手を高く伸ばして見上げた先には美しい青空が広がっています。安定感があるとはいえ、波に少し揺られるSUPヨガは、マットの上で行うヨガよりも体幹が鍛えられます。日ごろたまったストレスも、普段使っていない筋肉や間接を伸ばすことで解放。上半身をひねるポーズでは、内臓を刺激して老廃物の排出を促します。
最後は、お休みのポーズでボードの上に横たわって目を閉じてリラックス。太陽の光と爽やかな風を浴びて、波が身体を揺らす至福の時間。何も考えずに日頃の忙しさは忘れてすべて海に流すと、これほど心地よいものはありません。自分の中にあった、マイナスなエネルギーを息と一緒に吐き出して心のデトックスもできました。
12:30~16:00
神々が住む島、浜比嘉島をぶらり自転車さんぽ
朝からランニングとSUPヨガでエネルギーを燃焼して、丁度お腹が空いてきました。今日はせっかくのデトックスデーなので、海の駅で見つけたうるま市産のにんじんジュースとグリルチキンサンドで軽めのお昼ごはん。きらきら輝く海を眺めながら楽しみました。
軽くお腹を満たした後は、海の駅の前にある「美ら島海道案内所」で自転車をレンタルします。思い切り走りたいという友人はスポーツタイプ。体力に自信がない私は電動自転車にしてみました。ついでに、おすすめのルートを聞き込み。海中道路を渡って平安座島(へんざじま)の先にある浜比嘉島(はまひがじま)へ行くことに。浜比嘉島は琉球を創った男女の神様のアマミチューとシルミチューが住んでいたという伝説が残り、島全体がパワースポットのようになっています。
美ら海に架かる海中道路からの眺めは格別です。果てしなく続く大海原の上を自転車で走る爽快感はやみつきに。潮風が汗までさらってくれるようです。あっという間に平安座島から浜比嘉大橋へ。橋の下にはウミガメのエサとなる藻が豊富なので、運が良ければウミガメを見ることもできます。
橋を渡ったら浜比嘉島に到着。まずは浜(はま)集落の方へ向かいました。ゆったりとした島時間を感じながら、古き良き沖縄の原風景を走ります。起伏の少ないなだらかな道はポタリング初心者にもぴったり。集落の細い道は、車よりも小回りのきく自転車の方が走りやすいです。ビーチに立ち寄って、近くの商店では特産品のモズクが入ったコロッケを買いました。駐車場を気にせずにふと立ち止まって写真を撮ったり、浜に下りたり、自由度が高いのも嬉しいところです。
来た道を戻って島の反対側にある比嘉(ひが)集落へ。岩でできた小島・アマミチューの墓を訪れました。伝説のアマミチューとシルミチューが眠るとされ、今も多くの信仰を集めています。海中道路から約1時間。集落を抜けると、最終地点の「シルミチュー」に到着!アマミチューとシルミチューがここで子供を産んで生活していたと伝えられ、子宝祈願が行われています。鳥居をくぐって階段を上ると、なんだか空気が少し涼しく感じられました。洞窟の中にある鍾乳洞が信仰の対象になっています。私たちは島の神様に素敵な旅ができたお礼をしておきました。
目的地に着くまで、海や橋、集落の中など景色が移り変わる様子を楽しみながら走れるのが自転車旅の醍醐味。自分の足で旅すると、その土地のいろいろな魅力が発見できます。ペダルをこぐのが良い運動にもなり、汗を流して辿り着いた分、目の前に広がる景色はとても感動的です。今回の体験はこれまでの私の旅の楽しみ方を変え、ココロもカラダもデトックスできた旅となりました。