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ランニングでレッツ!ジョイスポ旅!身近な沖縄に会いに⾏こう!

地元ジョガーが教える沖縄旅ランの魅力

今回、沖縄旅ランをナビゲートするのはベジスタイル・コーディネーターの肩書きを持つ津波真澄さん。1995年ホノルルマラソンで、初マラソンながら完走。翌年には済州島マラソン女子の部にて優勝。2018年からは3年連続でおきなわマラソンのゲストランナーのプライベートコーチを務めた経験を持ちます 。
今回のルートは、那覇市内のホテルからアクセスしやすいスタート地点と、沖縄ならではの自然を満喫できる公園をコース内に取り入れたことがポイント。旅ラン初心者でも気持ちよく走ることができます。 牧志駅前広場を起点に、新都⼼公園、国道330号を進み浦添運動公園を折り返し地点とした約10kmコースです。

事前準備はしっかりと!ランニング前の⼼がけ

ランニング前後のストレッチは⽋かせません。肩甲⾻や股関節を意識したストレッチを5~10分ほどかけて⼊念に。
「最近はウレタン舗装のランニングコースが増えてきましたが、⼀般道はアスファルトが多く、⾬の⽇は滑りやすくなることも。膝の衝撃を和らげるためにもシューズはランニング⽤を履いたほうがいいですね。」
沖縄は太陽の⽇差しが強いので、⽇焼け対策も忘れずに。帽⼦とサングラス、⽇焼け⽌めは必須です。また、⽇に当たると体⼒の消耗にもつながるため、⽇かげを選びながら⾛るように⼼がけてほしいとのこと。
スタート地点である牧志駅前広場は大きな壺屋焼の「さいおんうふシーサー」が目印、ベンチが置かれたオープンスペースは広々としており、準備運動を行う場として最適です。

「楽しい」を最優先に、無理のないペース配分を

⼊念なストレッチと⽇焼け対策を⾏ったら、いよいよランニングスタート!「信号が少なくて歩道が広い国道330号は気軽に⾛れます。同じコースでも天候や季節によって⾒える表情もさまざま。キレイな花を⾒かけたら写真を撮るなど、⾃分のペースでランニングを楽しんでいます。」
今回は国道沿いなどを走るロードランですが、県民の憩いの場である新都心公園や東京ヤクルトスワローズのキャンプ地でもあるANA SPORTS PARK浦添など、ランコースがある公園もおすすめです。

沖縄は冬季でも晴天時は気温が⾼くなるので、こまめな⽔分補給を忘れずに。「ランニング中は15分おきに⽔分補給を。私のランニング時のドリンクは、お⽔にシークヮーサーを絞って『ぬちまーす 』(沖縄県産海塩)をひとつまみ⼊れたもの。飲みやすくてビタミンやミネラルも摂取できますよ。」
また、ランニング後に摂取したい飲料として「もろみ酢」もおすすめとのこと。クエン酸、アミノ酸が豊富で、疲労回復につながります。「アフターブレイクをしたい時は沖縄ぜんざいもいいですね。体をクールダウンさせながらランニング後に必要な水分と糖分も補えます。スポーツ愛好者に嬉しい食材が沖縄にはたくさんあるので、いろいろ食して沖縄の味を楽しんでほしいです。」
最近は新型コロナ対策を意識してソロランの⼈も多く⾒かけます。国道や歩道ではマナーを守って、譲り合いでランニングを楽しみましょう。

旅ランの⼼強いサポーターを味⽅につけよう。

ランニングやサイクリングに関するアイテムを販売している「Run Ride POINT(ランライドポイント)」は、他のスポーツショップにはない”楽しさ”を提供するランサポートショップです。県内では珍しいブランドのウエアや、遊び⼼を感じるサングラスなどを取り揃えています。ランニングツアーのコースプランは⾦城店⻑⾃ら⾛りながら冒険感覚で作成したもので、お客様の反応もよいとのこと。レギュラーコースは「那覇の海辺を走るコース」と首里や壺屋を走る「首里の歴史を感じるコース」の2つのツアーをホームページで受け付けていますが、ご要望に応じたコースの提案も可能とのこと。ランニングだけでなくサイクリングにも精通しているので、自転車に関する相談も大歓迎だそうです。ショップ内にははり・きゅう治療院が併設されていて、通院をきっかけにスポーツに興味を持つケースもあるそうです。
「ウエアや帽子など気に入ったものがあると、ちょっと走ってみようかなと思いますよね。特にサングラスはフレームがかわいくて、スポーティなデザインに抵抗がある人でも取り入れやすいかも。」と、津波さんも店内の商品に興味津々。

⾷とスポーツは密接な関係。だからこそ⼤切に。

アスリートフードマイスター1級を持つ津波さんによると、⾷事はスポーツのパフォーマンスを⾼めたり体調管理を⾏うためにとても重要とのこと。津波さん⾃⾝も⾷⽣活を変えたら体質が変わり、マラソンのタイムがぐんと良くなったそうです。
「ランニング前は炭⽔化物を。パスタはスタミナアップにもつながります。ランニング後は筋⾁のダメージを修復するためにもたんぱく質を摂取しましょう。」
津波さんおすすめのカフェ『Kitchen(キッチン)』の料理は、どれも素材本来の良さが引き出されたもの。津波さんイチオシ、『ファラフェル(ひよこ⾖の中東⾵コロッケ)サンドプレート』は、ひよこ⾖の旨味が引き⽴つコロッケと瑞々しい野菜をピタパンで挟んでいただく⼀品。たんぱく質や炭水化物、ビタミンを1皿で効率的に摂取できる理想的なメニューだそうです。
お⼀⼈様で来られる⽅も多く、料理の美味しさはもちろん、ホッとやすらげる雰囲気も⼈気の理由かもしれません。

アフターランニングも沖縄気分を満喫しよう。

「ランニング後はストレッチにマッサージもプラスすると翌⽇が楽になりますよ。」と語る津波さん。沖縄にはマッサージやエステ、リラクゼーションを受けられる施設が多いので、旅ランとセットでプランを⽴ててみてください。
また、沖縄の⾷べ物も上⼿に取り⼊れてほしいとのこと。「特に、沖縄県産の野菜は太陽の強い光を浴びているので、運動によってできる活性酸素を消去する抗酸化作用が高くミネラルも豊富。夏季はゴーヤーや果物、冬季なら紅芋、田芋など旬の野菜を使った料理をおいしく取り入れながら沖縄での旅ランを楽しんでください。」
せっかくなので沖縄のまーさむん(おいしいもの)を探しに牧志公設市場やのうれん市場まで足を延ばしてみては?栄養補給に役立つ沖縄食材との出会いを楽しめるかもしれません。

◆ナビゲーター
津波 真澄(ベジスタイル・コーディネーター)
1997年~2020年ミズノランニングクラブ所属、全国各地でマラソンクリニック講師やマラソン⼤会ペースアドバイザーを担当。企業やメディアからの依頼でレシピ開発やメニュー監修をするほか、国内外のアスリートや一般のランナー向けに講演・食事指導・執筆活動を⾏なっている。アスリートフードマイスター1級、野菜ソムリエ上級プロ。