Marathon スポーツ記事

マラソン
  • #Healing Days

走って分かる、その街の本当の魅力。

朝から情報収集を兼ねて、
知らない街へ駆け出す。

眠い目を擦りつつ、ランニングシューズの紐をしっかり締める。この日の滞在先は、那覇から少し北にある北谷町のホテル。 ここは沖縄でも屈指のビーチリゾートとして知られる美しい海と砂浜が魅力のエリアで、近年はおしゃれなお店も増えている注目エリア。
昨晩は遅くに到着したから、まだ街の景色は見ていないけど、ホテルの窓の外には美しい朝の海が広がっている。
さて、朝ご飯前に、街散策を兼ねてちょっと走ってきましょ!


生きた街の情報をインプット

まずは、アラハビーチからサンセットビーチへと続くランニングコースを走ってみる。 きれいに整備された海沿いのランニングコースには、朝からランナーがたくさんいてびっくり。
今日は天気が今ひとつだけど、晴れた日の夕方にはサンセットが楽しめるみたいだから、明日の夕方にも来てみよう。
真っ白な砂浜を走るうち、段々と体と頭が気持ちよく目覚めてきた。

こんな天気の日には、街の中を走るのも旅先でのランニングの楽しみ。気の向くまま、足の向くままに走ってみる。
自分の目を通して街を眺め、空気に触れることで、生きた街の情報が、どんどんインプットされていく。
車や電車では味わえない、ランナーならではの楽しみだ。

さっき、犬の散歩をしていた女性に聞いたお店はここかな。
たしかに、なんだかいい雰囲気。あ、あそこのお店ではランナーが休んでいる。
じゃあ、今日のお昼はこの海沿いのカフェでエッグベネティクトを食べて、夜はここのレストランでのんびりビールを飲んで・・・。
朝から早くも、今日と明日で食べたいものが次々と決まっていったのだった。


「走る×見る×体感する」の最高の方程式

2日目。今日は昨日よりも天気が良くなりそうで、夕方には、サンセットランニングが楽しめるかも。 昼間は、昨日ランニング中に出会った人に勧められた、北谷の宮城海岸エリアに足を延ばしてみよう。

「那覇市内や北谷のショッピングモールに行く観光客が多いんだけど、宮城海岸の周辺はアメリカ人が多く暮らしていて異国情緒を感じられるよ」と言われた通り、なんだかここは海外のビーチリゾートにいるみたい。
このエリアは、外国人住宅を改築したおしゃれなお店がたくさんあるんだとか。

たしかに、ガイドブックで見るよりも、走ってみると他のエリアとの違いがよく感じられるかも。
そんなこの街の歴史を思いながら、オーシャンビューのテラス席が気になっていた『トランジットカフェ』で、トロピカルなカクテルをオーダー。
心地いい潮風に吹かれ、異国気分に浸りながら、のんびりとオトナな午後を過ごした。


待望のサンセットランニング!

天気が回復した夕方に、もう一度海沿いのランニングコースを走ってみた。夕日に染められたランニングコースは、昼間とはまったく違う表情を見せてくれる。 砂浜を走って目指す今日のゴールは、朝に目星をつけておいたレストラン。気持ちの良い景色の中を走ると、足取りは自然と軽くなる。

予約しておいたテラス席からは、海沿いの美しい夜景が一望できた。心地よく疲れた身体を、贅沢に島の食材を使ったディナーが隅々まで満たしてくれる。
その充実感に浸りながら、今日一日走ったコースを友達となぞってみる。

「あそこのカフェは可愛かったね。あ、あのホテルの裏にあった家具屋さんに今度は行ってみたいな」

砂浜に残した足跡は消えてしまっても、自分の足で走った北谷の町並みは、私たちの頭と体にしっかりと残っている。

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