那覇まちミニベロサイクリング レポート
沖縄滞在で最後の日。飛行機の出発は午後だけど、レンタカーは既に返却してしまった。
でも、ちょうど半日だけ空いている・・・。何をしようかと悩んだことはありませんか。
そんな時、自転車で那覇の街を巡ってはいかがでしょうか。
最近の那覇は15分/30分単位でのレンタサイクル(電動アシスト自転車)も充実しています。
今回は、“ミニベロ”仲間の那覇サイクリングに混ぜて頂き、那覇の街をめぐるプチ旅を楽しませてもらいました。
ミニベロとは、mini(小型)とフランス語で“自転車”を意味するveloを掛け合わせた小型自転車の事です。
自転車には乗ってみたいけど、体力が気になる・・・自動車が怖くて車道を走るのは・・・
そんな方にも「短い距離」で「車の少ない道」を走る「坂も少ない」というサイクリングがミニベロだと可能に。
この日はちょうどGWの初日。気候は自転車をこぐと少々汗ばむくらい。集合場所は奥武山公園入口。出発前のブリーフィングはとても大事。今日のコース、注意事項を皆に伝達しています。
今日のコースは 奥武山公園→(奥武山公園駅)→(小禄高校)→漫湖湿地センター(とよみ大橋)→(那覇大橋)→(明治橋)→(那覇港)→三重城→波の上うみそら公園→波の上ビーチ→若狭公園→泊いゆまち→奥武山公園という4時間で約20㎞のコースをゆっくり走るものです。
具体的にコースはこんな感じです。
ミニベロがいっぱい集まると壮観。
那覇とは思えない。静かな、都会の喧噪を離れた道。
那覇の中心からもすぐ近くにある漫湖。渡り鳥の中継地・越冬地である漫湖は、国内11番目のラムサール条約登録湿地だとか。ヒルギ、トントンミー、カニなど、様々な生物を見ることができます。
漫湖には色々な生物がいっぱい。
海水と淡水が交じり合う場所に生息するマングローブの林。 建物が見えなければ、やんばるや西表島と見間違ってしまいますね。
このようなヒルギがいっぱい生えています。
漫湖ではたくさんの渡り鳥が見ることができます。入れ替わり1年中様々な種類の鳥がやってくるとのこと。サイクリングとともにバードウォッチングなんてどうでしょう。
自転車で風を切って気持ちいい!!自転車ならではの醍醐味です。ちょっときつい坂は手で押して登ります。でも、そんな場所はここ1ヶ所だけでした。
大きなガジュマル。ここだけ神聖な空気が流れていました。おそらく地元の方の拝みの場所でしょう。 もし、このような場所を見つけたら中には入らずに遠くから拝む程度にしましょう。
農業における病害虫のトラップ。沖縄の病害虫の代表だった「ウリミバエ」は根絶されたと聞きますが、ここでは何が取れるのでしょうか?こんな光景も沖縄ならではですね。
三重城(みえぐすく)その昔は砲台を置いて那覇を守っていたといいます。本土でいういわゆるお台場でしょうか。
女性3名で何を見ているのでしょう。ちなみに奥に見えるのは那覇空港。飛行機好きの人にもたまらない場所かもしれません。
三重城の場所は少々わかりにくいのですが「ロワジールホテル」の裏にあります。那覇市民でも行ったことがないという人が多い場所です。
三重城から見る光景。外国人の家族が楽しそうに遊んでいました。三重城は聖なる場所です。ゴミもきちんと持ち帰りましょう。
三重城から波の上うみそら公園に向かう道。自動車が通らない海際の道を気持ちよく走ることができます。ミニベロの仲間の皆様は、自転車の手信号もきっちりと。ちなみにこの意味は「Slow DOWN!!」
高架橋の下にバスケのコートが。公園をはじめ、様々な場所にバスケコートがあるのは沖縄ならではの光景。 来年は沖縄でFIBAバスケットボールワールドカップ2023が開催されます。
こちらは波の上ビーチ。水着の人がいっぱい。この日は4月で沖縄では「うりずん」と言う季節にあたります。暑くもなく、寒くもなく過ごしやすい気候であり、この頃から海に入ることができます。サイクリング途中にTシャツのまま、「どぼん」と海に入っても自転車に乗っているうちに乾いてしまうことでしょう。
若狭の海に向かって雄々しく立つ龍柱(りゅうちゅう)。二体の龍が片や口を開け、片や口を閉じて立っています。
泊外人墓地。中国人、アメリカ人をはじめ、6ヶ国の計22名が葬られているとのこと。 ペリー提督の船に同乗していた水兵さんも埋葬されているとか。
泊漁港の鮮魚卸売市場。残念ながらこの日は水揚げされた魚を見ることができませんでしたが、運がよければ大きなマグロを見ることができるかもしれません。
「泊いゆまち」
その日水揚げされた魚などが販売されています。「いゆ」とは方言で魚のことで「まち」とは市場という意味だそうです。沖縄らしい魚もいっぱい。
この日の目的、泊いゆまちでのマグロ丼!!隣はまぐろステーキ!これがまた美味しい!!
暑い沖縄でやきいも!?と思われる方もいるかもしれませんが、年中やきいも屋さんを見ることができるのも沖縄ならでは。 ミニベロ仲間の女性が言っていました「沖縄のおばーはやきいも大好きさーねー」。
お腹いっぱいの帰り道に撮った写真。那覇とは思えない光景です。私は那覇のベニスと名付けました。
ふと足を止めるとたくさんの花と会うことができるのも楽しみのひとつ。アカバナー(ハイビスカス)もいたるところに。このゆりに似たきれいな花は何でしょうか。 (正解はアマリリス。)
帰り道にふとみつけたレンタル自転車屋さん。何でも、自転車は自転車でも(ママチャリではない)電動アシストスポーツバイクのレンタルだとか。「試乗どうぞ」とのことでしたので、参加者みんなで自転車試乗会。
普通の自転車もいいですが、電動アシストスポーツバイクでの那覇散策もきっと最高の思い出になることでしょう!!車種はとても豊富です。
とてもわかりやすい料金体系。
皆ははじめての経験なのでおそるおそると・・・。そのうち、俺も!俺も!の状態。
走りながら見つけた掲示板。とてもいい名前の自治会ですね。沖縄は今年で本土復帰50年です。
最後に那覇ふ頭前でパチリと。この後奥武山公園まで戻り解散となりました。約20kmのコース、参加した皆が沖縄県民でしたが、新たな発見を胸に心地よい疲れで帰途につきました。観光客の皆さまにも自転車での那覇散策お勧めです!!