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ケラマブルーに囲まれた絶景の島々を行く 最高に気持ちいい自転車散歩。

沖縄本島から、あっという間に絶景の島々へ。

沖縄本島よりさらに時間がゆったりと流れる離島の島々を、ポタリング(自転車散歩)で満喫してみませんか?自由気ままに自分のペースでペダルを踏み、思い思いの場所で立ち止まりながら島と島を自転車で巡る「離島ポタリング旅」の魅力を紹介します。

今回訪れた楽園は、那覇・泊港から高速船で約1時間ほどで行ける阿嘉島(あかしま)。息をのむほどの絶景を間近で目にすることができるのが、この島の魅力です。島へと進む船を迎えてくれたのは、阿嘉島と慶留間島(げるまじま)の海峡に架かる阿嘉大橋。船のデッキからこの景色を眺めるだけでも、思わずうっとりとしてしまいます。

自転車を借りて、のんびりポタリング。

阿嘉港に着いたら、徒歩で島のレンタサイクルショップへ。事前に予約しておいたシティサイクルを借りたら、いよいよポタリングの開始。

まずは島の南にある前浜(メーヌハマ)周辺の集落へ。この集落内には宿や食堂、商店などが点在しています。あまり観光地化されていない集落で、時間を忘れ、気が趣くままに自転車を走らせます。すると目の前にあらわれたのは、1匹のシカ。このかわいらしいシカは、国の天然記念物にも指定されているケラマジカと呼ばれる野生のシカで、慶良間諸島の阿嘉島をはじめ、阿嘉島周辺の慶留間島、外地島(ふかじしま) 、屋嘉比(やかび)島に生息しています。朝や夕方になるとこうして集落までやってくることもあるのだとか。

散策を続けると、道路沿いに真っ赤なハイビスカスや黄色のユウナ(オオハマボウ)の花々が集落を彩っていました。

南国特有の植物を目で楽しみながら、少しお腹が空いてきたところで近くのパーラー(小さな食堂)へ立ち寄ることに。ここは沖縄そばやタコライスといった沖縄らしいメニューが揃う、島でも数少ないランチスポットです。

おなかが満たされたあと、隣の島へと渡りまだ散策しきれていない場所へと自転車を走らせます。

ケラマブルーの上を、駆け抜けよう 。

阿嘉島内の散策の次は、いよいよ絶景の阿嘉大橋へ。緩やかな登りの先は眼下一面に、信じられないほど美しい青のグラデーションが飛び込んできます。これがケラマブルーと呼ばれるサンゴ礁や白い砂が生み出すこの島特有の海の色。自転車を停め、橋からの絶景をのんびりと眺める2人。あまりに雄大で美しいケラマブルーに、心が洗われてゆくのを感じます。透明度が高いため、橋の上からも海を泳ぐウミガメや魚の姿が見えるほど。橋を通過する船に手を振って大きな声で呼びかけると、船に乗っている人たちも甲板から手を振り返してくれました。橋のピークを過ぎると、あとはゆるやかに下り坂が続きます。ここちよい風を受けながら一気に駆け下りていく。その爽快感をぜひ現地で、体験してみてください。

自転車で行く、アイランドホッピング 。

阿嘉島から阿嘉大橋の向こう側へと渡ると、人口100人にも満たないこぢんまりとした慶留間島(げるまじま)に到着します。道は海岸を沿うように続き、ケラマブルーの海を横目に気持ち高まる二人のペダリングもリズミカルに。時には立ち止まって写真を撮ったり、水分補給をしたり、プチ休憩をしながら、自由気ままに時間を過ごしましょう。

道をさらに進んで行くと、「ケラマ空港←」と書かれた看板が。え、こんなところに空港?と思うほど、辺りはのどかな風景が広がっています。看板の方向へ進み、 慶留間橋を渡ると、ついに外地島(ふかじしま)に到着。さらにその足でまっすぐ坂を登って行くと、慶良間空港が現れます。この空港は、現在定期便の運航はないそうで、那覇空港とのあいだを結ぶチャーターヘリの飛行にのみ使用されています。さてここで阿嘉島~慶留間島~外地島を結ぶ旅はおしまい。自転車で3つの離島を無事、制覇。とはいっても阿嘉島から外地島まで、のんびり走っても1時間ほど。あなたも気軽に、自転車でのアイランドホッピング(島と島を巡る旅)に出かけてみませんか。