沖縄4つ目のプロチーム「琉球アスティーダ」を早川周作代表が語る
2018年10月に開幕し、国内外のトップ選手が集まる卓球の新リーグ「Tリーグ」。男子は、木下マイスター東京とT.T彩たま、岡山リベッツ、琉球アスティーダの4チームが7回戦総当たりで各チーム21試合を行い、上位2チームがファイナルを行い、勝者が初代チャンピオンになる。
琉球アスティーダには、リオオリンピック団体銀メダリストの丹羽孝希選手(2019年3月現在 世界ランキング9位)や、台湾卓球界のレジェンド荘智淵選手(2019年3月現在 世界ランキング19位)が所属し、21試合を戦い今シーズンの成績は残念ながら4位。
しかし、実りあるシーズンであったことは間違いない。
早速だが琉球アスティーダ代表の早川氏に5つの質問に回答頂いた。
1. 卓球のプロチームの拠点を「沖縄」にした理由をお聞かせください。
先ず始めに実は、沖縄は卓球人口が多くとても卓球人気がある。また、琉球ゴールデンキングスやFC琉球、琉球コラソンなど沖縄を拠点とするチームは県民に愛され絶大な人気がある。卓球を最南端の沖縄から盛り上げる必要があると考え、スポーツを通じた地方創生、経済活性化に貢献することで地域を盛り上げたいと考えました。
また、台湾選手も多く獲得し、台湾からの飛行機で約1時間と今後インバウンドなどで沖縄に貢献できる可能性があると考えたからです。
2. 開幕後、那覇市内での「卓球バル」など一般の方との接点も設けられていらっしゃいますが、沖縄県民の中で卓球に対する意識など、変化は何か感じられていらっしゃいますか?
卓球バルで多くの若者たちが卓球を楽しんだり、新聞やテレビ番組で卓球の情報が広がることで、確実にホームマッチに来場いただけるファンの方は増えています。また、ホームマッチを重ねるごとに応援にも熱が入ってきているのを感じています。 沖縄は琉球ゴールデンキングスの盛り上がりや高校野球の人気をみてもお分かりの通り、スポーツに熱い地域です。卓球もその一つになり始めていると実感しています。
3. まだ本格的に観戦したことのない方たちに、初心者向けの観戦のポイントや注目するとより面白く見られるポイントなどありましたら、アドバイスください。
まずは、世界トップレベルのプレーヤーによる、スピード感と迫力を感じて欲しいです。 おそらく想像よりも近距離で選手を見ることができ、そのライブ感は、会場でしか感じられないものです。 出場している選手たちは、各国のオリンピック代表や、ナショナルチームのメンバーです。 喜びを全面に表す選手や淡々とプレイをする選手など、個性が如実に表れる選手たちのパフォーマンスにも注目してみてください。
4. 既にシーズン終了してしまいましたが、来シーズンへ向けた意気込みと対策等をお聞かせください。
来シーズンは、試合前後演出やイベントにさらに力を入れていきます。 試合を見るだけでなく、アスティーダの開場に行くと面白いことがある、という施策を作っていきます。 アウェイチームが驚くような、沖縄らしい会場の雰囲気も、もっと作り出していきたいと思います。
5. 4月には「第一回とよさきトライアスロン」を手掛けるなど、早川代表は幅広いスポーツに幅広く関わっていらっしゃいます。早川代表からみて、沖縄におけるスポーツツーリズムの可能性はどのように考えていらっしゃいますか?
私はスポーツツーリズムの可能性はまだまだ大きく飛躍すると考えております。 温暖な沖縄は年間を通じてスポーツに適していて、プロ野球の春季キャンプ地として知られていますし、4月に開催する「とよさきトライアスロン」は2019年国内で最初のレースとなります。温暖な気候というだけでも、沖縄にスポーツをしに訪れる理由となります。 また、海がきれいで、緑も豊富、充実したホテルなど、スポーツを楽しむ人にとって適した環境です。 加えてスポーツに対する理解の高い県民の皆様の温かいおもてなしが、リピーターを増やす決め手にもなっていると思います。 アジアの中心である沖縄の利点を活かせば、国内だけでなく、アジアからのスポーツツーリズムを通じた観光客の増加も期待できると考えています。
試合終了後に選手にコメント頂き、今シーズンを振り返って頂く。
◆張一博(チャン カズヒロ)選手兼任コーチ
皆さま、応援ありがとうございました。今シーズンは4位という結果でしたが、来シーズンは、頑張ります。応援よろしくお願いします。
◆荘 智淵 (ジュアン ジー ユアン)選手
皆さん、荘 智淵 (ジュアン ジー ユアン)です。今シーズンは、勝ったり負けたりでしたが、応援ありがとうございました。来シーズンは、調整をして、万全の状態で勝てるように頑張りますので、またよろしくお願いします。
◆陳 建安 (チェン ジエン アン)選手
陳 建安 (チェン ジエン アン)です。来シーズンはチームに貢献できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
◆江 宏傑 (ジャン ホン ジェ)選手
今シーズン本当にありがとうございました。江 宏傑 (ジャン ホン ジェ)です。来シーズンはチーム一丸となって、もっと良い成績が残せるように頑張りますので、よろしくお願いします。
◆有延 大夢選手
琉球アスティーダの有延大夢です。今シーズンご声援いただきありがとうございます。皆様のご声援が試合で苦しい時も、本当に力になりました。今シーズンは4位という悔しい結果に終わってしまいましたが、この悔しさをバネにして、来シーズンに繋げていけるように頑張っていきますので、引き続き琉球アスティーダの応援をよろしくお願いします。
◆丹羽 孝希選手
たくさんの応援ありがとうございました。昨年の10月からTリーグが始まり、すごくレベルの高いリーグで戦って、すごく楽しかったです。チームは4位でしたが、来年は優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします。
今シーズンは残念ながら4位(最下位)だったが、十分に選手は活躍をしてくれた。2020年に開催される東京オリンピックにも琉球アスティーダ、Tリーグに参戦する国内外の選手が出場する可能性が高く、2019年の来シーズンは今シーズン以上に盛り上がることは間違いない。また、県内での試合観戦は、これまでにない試合観戦の観光コンテンツであり、試合後には観光、グルメなどを加えることでより充実した沖縄観光を楽しめる。