MARATHON

マラソン

高橋尚子×オキナワ Running in OKINAWA

Interview

高いパフォーマンスを発揮できるのが沖縄

2000年に開催されたシドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルに輝き、2001年のベルリンマラソンでは世界新記録(当時)も達成した高橋尚子さん。オリンピックでゴールしたときの爽やかな「Qちゃんスマイル」そのままに、スポーツキャスターや解説者として、また大人の女性として、ますます輝いている。現役時代から沖縄との縁も深く、そのマラソン環境を大変気に入っているという。

「沖縄といえば、私にとっては常に日本で一番行きたい場所。暖かい空気に心も体も柔らかく包まれる、本当に居心地のいい場所なんです」と開口一番、気候のよさを第一の理由にあげる。

「特に冬場は最高。本土と違って寒さで筋肉が収縮しません。いつでもアップした状態でいられるので、すぐにパフォーマンスの高い走りができます。これはトップ選手だけでなく、一般のランナーにも当てはまります。沖縄はマラソン大会も多いので、どんな走りができるか、ぜひ試して欲しいですね」

さらに合宿地としても適していると高橋さんは話す。

「普通、合宿は練習オンリーと思われがちですが、オンとオフを自分の中で切り替えて行くのが大事です。沖縄はショッピングなど楽しい場所、綺麗な場所が沢山あるのでオフも最高です。オンとオフの使い分けがうまくできて、しかも両方とも集中してできるのが沖縄のよさですね」

ホスピタリティあふれる沿道の応援がランナーの気持ちを奮い立たせる
ホスピタリティあふれる沿道の応援がランナーの気持ちを奮い立たせる
観光とセットで楽しめる大会が数多くあるのも沖縄の魅力」と高橋さん
観光とセットで楽しめる大会が数多くあるのも沖縄の魅力」と高橋さん

暖かいと筋肉がしなやかに動くんですよ

沖縄ならではの多彩なコースが好き

ランニングコースとしては海沿いの遊歩道が整備された読谷村残波岬周辺や、豊かな自然が残る今帰仁村などがお気に入り。那覇市内では早朝の国際通りから首里城へ向かうコースは風情があっていいと高橋さん。

また、南城市に架かるニライ橋カナイ橋から見える景色は感動的と語る。1月や2月でもすでに花々が美しく咲き誇り、世界遺産であり、パワースポットでもある斎場御嶽(せーふぁーうたき)も近いので、ぜひ立ち寄って欲しいという。

高橋さんおすすめの旅ランポイント、ニライ橋カナイ橋。太平洋の雄大な眺望に思わず立ち止まりたくなる
高橋さんおすすめの旅ランポイント、ニライ橋カナイ橋。
太平洋の雄大な眺望に思わず立ち止まりたくなる
首里城近辺も旅ランにおすすめ。琉球王朝時代の風情が肌で感じられ、歴史ロマンに思いをはせる
首里城近辺も旅ランにおすすめ。琉球王朝時代の風情が肌で感じられ、歴史ロマンに思いをはせる
高橋さんおすすめのパワースポット斎場御嶽(南城市)
高橋さんおすすめのパワースポット斎場御嶽(南城市)
古宇利大橋の上からの海の景色は、いつまでも心に残っています。夕日の時間に走りたい!!!
古宇利大橋の上からの海の景色は、いつまでも心に残っています。夕日の時間に走りたい!!!

一番のおすすめは古宇利大橋。両サイドに海が広がり、まるで海上を走っているような爽快感。透明度が高く、海底まで透きとおって見えます。夕暮れ時には、サンセットの景色が本当にきれいです。私は地元の子どもたちといっしょに橋を渡ったのですが、彼らがすごく人なつっこくて温かくて、かわいい。とてもいい思い出になりました。沖縄の人たちはいつも親しみをもって接し、家族のように受け入れてくださるので、初めて行く方もすぐに溶け込めると思いますよ」

離島では竹富島が大好き、と高橋さん。フェリーを降りたとたん風が体をすり抜けて、一瞬でバカンス気分になれるという。街並みも美しく、地元の人たちが道を毎日竹箒で掃除していて、心の温かさも感じられると話す。

古の文化に触れられる八重山諸島竹富島の集落
古の文化に触れられる八重山諸島竹富島の集落

「旅ラン」で沖縄の魅力を味わって

景色や自然のすばらしさはもちろん、地元の人との触れ合いで沖縄のよさを肌で実感できるのも気に入っていると高橋さん。

「また、コースの途中にある沖縄そば屋に立ち寄るのも楽しみですね。アスリートにとって炭水化物はエネルギー源。地元の名物を食べてエネルギー補給ができるのも沖縄が好きな理由のひとつです」

ただ走るだけでなく、楽しみが2倍にも3倍にもふくらむのが旅ランだと高橋さんはいう。国際通りや首里城近辺を走る、日本一早咲きの桜を愛でながら快走する、エメラルドグリーンの海や夕景に感動しながら橋を渡る、海風を感じながら離島を一周する、やちむん(焼物)の工房を巡るなど、走りながら観光すると沖縄の「あたたかさ」がさらに深く味わえるというわけだ。

「自然、文化、人、食べ物、美容・・・沖縄には魅力がてんこ盛り。それにランニングを組み合わせることで楽しさは倍増し、ランナーにとっては楽園のような場所。私はいつでも何度でも沖縄に行きたいですね」

「名産を食べたり、気になるお店を見つけたり、ショッピングしたり。旅ランの楽しみ方はいろいろ」
「名産を食べたり、気になるお店を見つけたり、ショッピングしたり。旅ランの楽しみ方はいろいろ」

春夏秋うららかな冬

ランナーにとって沖縄の冬は春のような気候。
やわらかい風を感じる、マラソンには最適な季節だ

今から間に合う、女子におすすめ冬の離島マラソン大会

石垣島マラソン
石垣島マラソン
サトウキビ畑や牧場が広がる沖縄の原風景、海渡る風がランナーをのびやかで爽快な気分に。1月に開かれる「日本最南端の市民マラソン」で走り初めを
とかしきマラソン
とかしきマラソン
起伏に富んだ渡嘉敷島を駆け抜ける。大会が開催される2月は慶良間諸島周辺にはクジラが回遊。アフターランには希望者にホエールウォッチングツアーも
竹富町やまねこマラソン
竹富町やまねこマラソン
日本最後の秘境といわれる西表島の豊かな自然を舞台に2月に開催される大会で、20年以上の歴史がある。海や亜熱帯の大自然を堪能しながら、離島のゆるやかな空気感を味わえるのが人気の理由

アフターランに味わいたいアグー料理 ランナーにとって走った後のたんぱく質補給は重要だ。高橋尚子さんがおすすめするのは沖縄在来種の黒豚アグー。コレステロール値が低い良質のたんぱく質で心も体も元気に!